News一次審査員 全体講評!
第11回BOVAについて、一次審査員から全体講評をいただきました。
今年の受賞作を見ると、個人的に感じていた「BOVAっぽい作品」の流れが急に終わった、と言いますか、ちょっと風向きが変わったような印象がありとても面白かったです。今回特に私が好きなのは「夢役者」で、ファンタジーなのに説得力もあり、着眼点の可愛らしさにワクワクしました。 1次審査ではアイディア被りしている作品や、表現は魅力的だけど??な作品も多かったので、企画とコピーは粘ってほしいなと思いました!
C.C.レモンの課題で一次審査を担当しました。テーマにある「青春」という言葉自体が、青春真っ只中にいる人間には意識しづらいメタ的な言葉である、ということに気づけたかどうか。教室の片隅で同級生たちを評する女子2人の「青春C面」は、一歩間違えると嫌味な読後感を与えがちですが、2人の配役と絶妙なセリフチョイス、斜に構えながらも青春に沼ってしまうラストが、共感を呼ぶ傑作となっていました。例年に比べて、唯一無二の磨かれた企画の作品が多かった印象です。
「引っ張って意外なオチをつくる」所謂BOVAっぽい作品が多いと思っていたのですが、想像以上に自由で、バラエティ豊かで、とても刺激的でした。自分の話になってしまい恐縮ですが、数年前にBOVAで苦楽をともにしたディレクターや制作スタッフの皆さんとは、今でも仕事をしており、このような信頼関係が得られることも、BOVAに挑戦する醍醐味のような気がします。応募された皆様、本当におつかれさまでした。
スマートフォンで4Kが撮れたりなど、手軽に撮影できる時代になりました。技術の進化もあってか、クラフト面のレベルが年々アップしている気がします。そしてその分、企画や構成の表現で作品のクオリティの差が生まれ始めていると感じました。今後もさらにAIなど技術が発達して、アウトプットはより手軽なものになっていくと思うので、インプットの質を上げて、より尖ったものを生み出してください!僕も頑張ります!
映像クオリティの高いものがやはり審査をしていると目を引くのですが、 逆にそれだけで成立してるように見えてしまうことも多いので、 企画の真ん中、骨子の部分をちゃんと考えられている映像が強いなと感じました。SNSで面白い広告映像として話題になるような 映像を目指して応募するのが良いのではないかと思います。
広告主部門は、クオリティーの差がわかりやすく出ており、審査に手こずらなかったです。 一般部門、学生部門は尺が長すぎるものが多く、話が面白いかは別として、最後のコピーに落ちていないもの、コピーが難解なものが多くみられた気がします。やりたいことをやるだけではなく、商品がより良く印象に残ることを考えるべきだなと思いました。それができていることを前提として、表現として強いものを高評価しました。
BOVA初審査でした。若い人たちはこういうのが作りたいのか、と勉強させてもらいました。 傾向としてはウェルメイド志向な印象。今の広告業界全体と同じような方向を向いているように感じました。 正しい発展だと思う反面、現状を全否定するような作品に出会いたいなぁと思ってしまいました。 もうそんなもの、必要ないんですかね。
クラフトのクオリティは世に普通に出ているちゃんとした映像と遜色ないものばかりでした。すごい。内容的にはツカミとオチの間、展開部に制限尺ギリギリまでネタを敷き詰めたものが多かったように思います。ただそれが発展、展開していくのではなく羅列になっているものが多かったような。3分選手権じゃないので、3分フル前提ではなく内容に対して最適な尺感を追求してもよいんじゃないかなと思いました。
一次審査なので作品自体は玉石混交でしたが、振り返って票を入れたものは、作っている人の企みを感じる映像ばかりでした。商品への視点や、軸となる企画、映像の演出、細部のネタの精度…などなど、どこかしらで人とは違う何かを作ろうとしている想いに心が惹かれます。尺も矩形も自由なWEB動画だからなおさら。やっぱり、企画者の体重がちゃんと乗っているかが、いい映像をつくるための条件だなと思いました。精神論みたいですが。
何年か審査員をさせていただいてますが、 年々全体のレベルが上がってきていると感じます。 企画の新しさ・言葉の精度・映像のクオリティ。 選ばれた作品はこの3つが揃っているものが多いと思います。 逆を言うと、選ばれなかった作品はこの3つが揃っていなかった。 という当たり前のことを言ってすみません。
今年の受賞作を見ると、個人的に感じていた「BOVAっぽい作品」の流れが急に終わった、と言いますか、ちょっと風向きが変わったような印象がありとても面白かったです。今回特に私が好きなのは「夢役者」で、ファンタジーなのに説得力もあり、着眼点の可愛らしさにワクワクしました。 1次審査ではアイディア被りしている作品や、表現は魅力的だけど??な作品も多かったので、企画とコピーは粘ってほしいなと思いました!
C.C.レモンの課題で一次審査を担当しました。テーマにある「青春」という言葉自体が、青春真っ只中にいる人間には意識しづらいメタ的な言葉である、ということに気づけたかどうか。教室の片隅で同級生たちを評する女子2人の「青春C面」は、一歩間違えると嫌味な読後感を与えがちですが、2人の配役と絶妙なセリフチョイス、斜に構えながらも青春に沼ってしまうラストが、共感を呼ぶ傑作となっていました。例年に比べて、唯一無二の磨かれた企画の作品が多かった印象です。
「引っ張って意外なオチをつくる」所謂BOVAっぽい作品が多いと思っていたのですが、想像以上に自由で、バラエティ豊かで、とても刺激的でした。自分の話になってしまい恐縮ですが、数年前にBOVAで苦楽をともにしたディレクターや制作スタッフの皆さんとは、今でも仕事をしており、このような信頼関係が得られることも、BOVAに挑戦する醍醐味のような気がします。応募された皆様、本当におつかれさまでした。
スマートフォンで4Kが撮れたりなど、手軽に撮影できる時代になりました。技術の進化もあってか、クラフト面のレベルが年々アップしている気がします。そしてその分、企画や構成の表現で作品のクオリティの差が生まれ始めていると感じました。今後もさらにAIなど技術が発達して、アウトプットはより手軽なものになっていくと思うので、インプットの質を上げて、より尖ったものを生み出してください!僕も頑張ります!
映像クオリティの高いものがやはり審査をしていると目を引くのですが、 逆にそれだけで成立してるように見えてしまうことも多いので、 企画の真ん中、骨子の部分をちゃんと考えられている映像が強いなと感じました。SNSで面白い広告映像として話題になるような 映像を目指して応募するのが良いのではないかと思います。
広告主部門は、クオリティーの差がわかりやすく出ており、審査に手こずらなかったです。 一般部門、学生部門は尺が長すぎるものが多く、話が面白いかは別として、最後のコピーに落ちていないもの、コピーが難解なものが多くみられた気がします。やりたいことをやるだけではなく、商品がより良く印象に残ることを考えるべきだなと思いました。それができていることを前提として、表現として強いものを高評価しました。
BOVA初審査でした。若い人たちはこういうのが作りたいのか、と勉強させてもらいました。 傾向としてはウェルメイド志向な印象。今の広告業界全体と同じような方向を向いているように感じました。 正しい発展だと思う反面、現状を全否定するような作品に出会いたいなぁと思ってしまいました。 もうそんなもの、必要ないんですかね。
クラフトのクオリティは世に普通に出ているちゃんとした映像と遜色ないものばかりでした。すごい。内容的にはツカミとオチの間、展開部に制限尺ギリギリまでネタを敷き詰めたものが多かったように思います。ただそれが発展、展開していくのではなく羅列になっているものが多かったような。3分選手権じゃないので、3分フル前提ではなく内容に対して最適な尺感を追求してもよいんじゃないかなと思いました。
一次審査なので作品自体は玉石混交でしたが、振り返って票を入れたものは、作っている人の企みを感じる映像ばかりでした。商品への視点や、軸となる企画、映像の演出、細部のネタの精度…などなど、どこかしらで人とは違う何かを作ろうとしている想いに心が惹かれます。尺も矩形も自由なWEB動画だからなおさら。やっぱり、企画者の体重がちゃんと乗っているかが、いい映像をつくるための条件だなと思いました。精神論みたいですが。
何年か審査員をさせていただいてますが、 年々全体のレベルが上がってきていると感じます。 企画の新しさ・言葉の精度・映像のクオリティ。 選ばれた作品はこの3つが揃っているものが多いと思います。 逆を言うと、選ばれなかった作品はこの3つが揃っていなかった。 という当たり前のことを言ってすみません。